ごきげんようM島です。
お得意先との契約書締結に毎日奔走していましたが、
取引金額の小さなお得意先はすぐに契約書の締結ができたのですが、
取引金額の大きなお得意先はなかなか契約書がとれません。
先方は代理店が無くなりメーカーから直販になるのだから、
当然掛け率や納入価格は下がるものと思っていました。
代理店には営業1名で担当して、月に1回大阪本社に行って商談
3ヶ月に1度各営業所を回るくらいですから、
経費がほとんどかかりません。
営業員、事務員を雇用して、配送センターやその人員
販売の応援やクレームの対応など、ものすごい経費がかかっていること
を一軒一軒説明して行き、何とか全得意先の契約書の締結にこぎつけました。
この時、契約締結と同時に各得意先には与信金額が与えられました。
(先方はこのことは全く知りません)
100万円単位で信用に応じて金額が決まります。
当時家具業界では与信などという言葉自体聞いた事が無く、
業界では画期的なことでした。
取引当初、まだ取引自体が多くないときは与信金額を気にしなくて
良かったのですが、取引がすすみ売上が好調になれば、なるほど
与信金額の調整が難しくなります。
与信金額を1円でもオーバーするとその店に対する商品の出荷が止まるように
なっていたのです。
お得意先は与信金額の事を知らないし、
万が一与信金額を超えると出荷がとまり、お得意先に迷惑がかかる。
だんだん、綱渡りのような営業がはじまります。